「棚田の住まい」の竣工検査

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平成14年度から阿智村浪合の棚田の跡地に、毎年建設していた戸建の集合住宅が完成し、無事に引き渡す事が出来ました。
五年の歳月をかけて9棟、11世帯の皆さんが集いて住む一つの集落が完成した訳です。
年度毎に全体的な統一イメージの中で、平屋建が主体ですが、メゾネット2階建を加えたりして形式に変化を加えてあります。


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汚水配管時に、電気・CATV等も地中埋設し、電柱が1本もないスッキリとした里山の風景となりました。

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当然ですが南信州産材の桧・杉・松材による純木造建築で、地域の職方さんの技法により組み上げました。
18年度の平屋建2棟の住まいは、居間を生活ゾーンの中央に設け、左右に個室を分散した平面計画で空間構成上、
信州の本棟造をイメージする形態となりました。

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南信州とはいえ、標高が高く、山間地の谷間の集落である浪合地区は積雪も大変多い地域です。長い冬を少しでも楽しく快適に暮らせる様、居間の南面に農家の土間さながらのサンルーム」を設けてあります。

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玄関前には、多目的に使える木製デッキを設け、夏の清涼感あふれる気象条件の中、別荘感覚の村営住宅になろうかと想われます。

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公共の集合住宅といえば、画一的であり、居住性・住空間とは無縁の、機能オンリーの物が多い中、私共にこの様な集いの住まい」の設計を任せ提案の場を与えてくださった事に、大変感謝しています。

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入居の方は、子供連れの単世帯の方が大半ですが、長く定住しているという事実も大変嬉しく思います。 村内の三州街道沿いの集合住宅と共に末長く地域の皆さんに愛されればと思います。

浪合村は阿智村と合併しましたが、あの
浪合学校しかり、小さな自治体だからこそ実現出来たであろう建築物がいくつもあります。
町村合併により中学校も統一される動きがあるようですが、
村民の皆さんの思いの深い
浪合学校が元気に存続する様願っています。

彫りの深い山合いに囲まれ標高の高い浪合地区は、治部坂高原をはじめとし、中京方面からの観光客で賑わいます。ひっそりとしたたずむ三州街道の里山の風景はまさに南信州そのものであり、自然と人との本来のあるべき姿を教えてくれる地域のように思います。


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