最近の「LED照明」・・・過剰使用かな?

建築空間の認識作用に影響を与える要素といえば 視覚(光、明暗)触覚(テクスチェアー、
質感、冷暖) 嗅覚(樹の香、民家のわらの匂い) 聴覚(音、反響)

といったところでしょうか・・・


人々は石積、木建てによって風雨から我が身を守るシェルターとしての
すまいの空間創造時から、自然光の取り入れ・排除に関し多様な創意・
工夫を想い描いてきました。



自然光を表現した傑作といえばルイス・カーン、コルビュジエ、アアルト等
巨匠と呼ばれる方々の一連の作品が想い浮かびますが。

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あまりに有名なキンベル美術館、自然採光のディテール




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いまさらながらコルビュジエの、ラ・トゥーレット修道院



やはり若き時代にコルビュジエ建築を完全にマスターした、安藤忠雄氏の
光表現のキレは鋭く、基本が確立された独自の作風を確立しています。

光の教会



学生の頃、ひっそりと入り込んでしまった村野藤吾の「ルーテル神学大学」
最も衝撃を受けた作品のひとつ・・・

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とても人為的な工作物とは思えない、ゆったりとした強弱のある
何種類もの光源
が、思い掛けない開口部から入ってくるのです。
「空間に酔う」とは長谷川堯氏の言葉


基本は自然光をいかに表現するか、この辺りが建築デザインの冥利
つきるところではないのかな。



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照明器具カタログに掲載される各種間接照明・・・・
建築空間が器具の選択とカメラマンの腕により作品評価される?
でも最近の建築写真は、こればっかり・・・・



数年前、新宿の大手百貨店リニューアル時、1階から上階まですべて
くまなく見学・・・ 
何十種類もの使用素材、思いもよらぬ照明方法、
類い稀な才人のデザインだと感銘しました。

伊勢丹-1

伊勢丹-2

伊勢丹-3
  百貨店インテリア       YAHOOH PHOTO 参照


帰りがてら1階のロビーに近づくと、まだ外は明るく希な窓から
夕日が入ってまいりました。

なぜか新鮮に感じる外部の自然光・・・・そう、百貨店内は
消灯すれば真っ暗な世界なのです。

駅に向かいがてら照明器具の少ない店舗を横目で見ながら
何故かホット安堵感に浸ったのも事実。



さてこちらは、南信州のA町に出来た喫茶店。
地域協力隊の才女が手作り的に創り上げたもの。
今や若い学生から、少しお年を召した方までのコミュニティーカフェ
として大人気
なんです。

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空き家を御自身で改修し、簡素な手作りの照明器具が、
また良き空間を演出しています。

これだ!  いまさらながら素朴で簡素な日本人の美意識
再認識した次第でした。